ご挨拶

当事務所は平成４年に開設しました。

開設当初は、バブル崩壊後の長引く不況が始まった時期でもあり、借金の相談が多く、破産や民事調停の相談を多く受けていました。

その後、多重債務の問題が社会問題化するにつれて、東京都の多重債務問題対策協議会の委員として、金利引き下げ運動にも参加するようになり、司法書士の簡裁代理認定を取得してからは、毎日のように簡易裁判所に行き、過払い金の返還請求訴訟を手掛けていた時期もあります。

しかし、貸金業法の改正により金利が引き下げられて以降は、借金の相談の減少し、逆に、高齢化社会の問題が表面化してきたことを受けて、成年後見の相談を増えてくるようになりました。

当初は戸惑いもありましたが、自分の年齢が上がて来たこともあり、今後は成年後見の分野に力を入れようと考え、現在に至っています。

一口に成年後見といっても実は結構幅も奥も広く深いものです。

後見・保佐・補助といった法定後見だけでなく、任意後見制度もあります。

また最近は民事信託という制度も脚光を浴びています。

これら全体について、それぞれのメリット・デメリットはどこにあるのかといった点について、ご相談者の特性に応じて的確なアドバイスをできればと考えています。

また、最近はここ数年大学で不動産登記の講座を担当させていただいていることもあり、不動産登記の分野にも手を広げようかと考えています。

もともとこの世界に入ったきっかけは不動産売買の決済・登記に興味があったことにありました。

そういったことを思い起こし初心に帰って司法書士業務に取り組んでいきたいと考えています。